はじめに:結婚記念日は夫婦の成長の証
こんにちは!一宮の結婚式場Healing Forest Gardenです!
「結婚○周年」という節目。それは単に時間が経過したことを示すだけでなく、夫婦が共に歩んできた道のりを振り返り、これからの未来を見つめる大切な機会です。1年目の紙婚式から50年目の金婚式、そして60年目のダイヤモンド婚式など、それぞれの年に名前と意味があることをご存知でしょうか。
日本では、銀婚式(25年)と金婚式(50年)が特に有名ですが、実は毎年の結婚記念日に名称があり、それぞれに込められた意味があります。紙から始まり、徐々に強く価値のある素材へと変化していく名称は、夫婦の絆が年月と共に深まっていくことを表現しています。
Healing Forest Gardenは、結婚式を挙げたカップルが、節目の年に記念日を祝いに訪れる場所でありたいと思っています。
つい先日は、Healing Forest Cafeで60年目のダイヤモンド婚式をお祝いされたご夫婦がいらっしゃいました。
ご家族の皆様からたくさんの祝福の言葉を受け、幸せそうに微笑まれるその姿に、結婚記念日を重ねることの素晴らしさを改めて実感しました。

結婚記念日の名称:1年目から始まる物語
新婚時代(1〜10年):関係性の基礎を築く
結婚1年目は「紙婚式」と呼ばれます。白い紙のようにまっさらな状態から、二人の歴史を描き始める年という意味が込められています。紙は薄く破れやすいものですが、そこに書かれた言葉や絵は永遠に残ります。多くのカップルが、この1年目に手紙を交換したり、結婚式のアルバムを完成させたりして、紙にちなんだお祝いをしています。
2年目の「綿婚式」または「藁婚式」は、綿のように柔らかく、まだもろさの残る時期を表しています。質素倹約を意味する藁婚式という呼び名もあり、新婚の甘い時期を過ぎ、現実的な生活が始まる頃。しかし、綿のような優しさと温かさを忘れずに、という願いも込められています。
3年目になると「革婚式」を迎えます。革のように粘り強くしなやかな関係になってきた証とされ、倦怠期を迎えやすい時期でもあることから、革製品のように手入れをすることで味が出るという意味も含まれています。革小物をプレゼントし合うカップルが多く、使い込むほどに味わいが増す革製品のように、夫婦関係も深みを増していくことを願います。
4年目の「花婚式」は、花が咲き、実を結ぶ時期を表しています。地域によっては「書籍婚式」とも呼ばれ、知識を深め合う年ともされています。結婚生活に花が咲き始め、子どもという実を結ぶカップルも多い時期。花束を贈り合ったり、思い出の本を交換したりすることで、お互いの成長を確認し合います。
5年目の「木婚式」は、最初の大きな節目として多くのカップルが特別なお祝いをする年です。一本の木のように夫婦がしっかりと根を張った状態を表し、これからさらに大きく成長していくことを願います。木製品を贈り合ったり、記念樹を植えたりする風習があり、Healing Forest Gardenでも5年目の記念に訪れ、ガーデンで記念撮影をされるカップルが多くいらっしゃいます。
6年目から10年目にかけては、鉄婚式、銅婚式、青銅婚式、陶器婚式、そして錫婚式と続きます。それぞれの素材が持つ特性が、夫婦関係の変化を表現しています。鉄のような強さ、銅のような熱伝導の良さ(心が通じ合う)、青銅の美しさ、陶器のような形の定まり、そして錫のような美しく柔らかい関係へと成長していくのです。
成熟期(11〜25年):深まる絆
10年を超えると、結婚生活は新たな段階に入ります。15年目の「水晶婚式」では、水晶のように透明で曇りのない関係を表現します。お互いを深く理解し、隠し事のない信頼関係が確立された時期。水晶のような透明感は、誤解や疑いのない純粋な愛情を象徴しています。
20年目の「磁器婚式」は、磁器のように美しく価値のある関係を意味します。年月を経て深みが増し、簡単には壊れない強さを持った関係。磁器が高温で焼かれて強度を増すように、様々な困難を乗り越えて強くなった夫婦の姿を表現しています。
そして25年目、「銀婚式」という大きな節目を迎えます。銀のように輝く美しい関係は、四半世紀という長い時間を共に過ごした証。日本では金婚式と並んで最も認知度が高く、子どもたちが成人し、夫婦二人の時間が再び増え始める時期でもあります。銀婚式を迎えたカップルの多くが、「ここまで来られたことが奇跡」「あっという間だったけど、振り返ると長い道のりだった」と語ります。
円熟期(30〜50年):輝きを増す関係
30年目の「真珠婚式」は、真珠が長い年月をかけて美しく成長するように、時間をかけて育まれた美しい関係を表します。真珠が貝の中で少しずつ層を重ねて美しくなるように、日々の小さな積み重ねが、かけがえのない宝物になることを教えてくれます。
35年目の「珊瑚婚式」、40年目の「ルビー婚式」、45年目の「サファイア婚式」と、宝石の名前が続きます。それぞれの宝石が持つ色と輝きが、夫婦関係の深さと美しさを表現しています。珊瑚の生命力、ルビーの情熱、サファイアの誠実さ。これらは、長年連れ添った夫婦だからこそ持てる特質なのです。
そして50年目、「金婚式」という最高の節目を迎えます。半世紀を共に過ごした夫婦の金字塔であり、金のように輝かしく、価値のある関係の象徴です。多くの夫婦にとって最大の目標であり、家族や親戚を集めて盛大にお祝いすることが一般的。金婚式を迎えた夫婦は、まさに人生の勝者といえるでしょう。
偉大なる達成(50年以降):伝説となる愛
50年を超えると、もはや伝説の領域に入ります。55年目の「エメラルド婚式」は、エメラルドの深い緑色が表す静寂と尊さ。そして60年目の「ダイヤモンド婚式」は、ダイヤモンドのように硬く、永遠に輝く関係を表します。65年目の「ブルースターサファイア婚式」、70年目の「プラチナ婚式」、そして75年目の「ダイヤモンド金婚式」。これらは、もはや奇跡といえるでしょう。長寿社会の日本でも、これらの記念日を迎えられるカップルは稀少ですが、その分、達成した時の喜びと誇りは計り知れません。
現代的な結婚記念日の祝い方
節目の年を特別に過ごす
5年目の木婚式は、最初の大きな節目として特別感のあるお祝いをするカップルが増えています。Healing Forest Gardenのような自然豊かな場所で行うセレモニーは、木婚式にぴったりの演出です。5年間の思い出を振り返るフォトブックを作ったり、新婚旅行で訪れた場所への再訪も人気。「5年経って、あの頃より深く愛している」という言葉を交わすカップルも多く、初々しさとは違う、落ち着いた愛の形が見えてきます。
10年目の錫婚式は、バウリニューアル(誓いの更新式)を行う絶好のタイミングです。子どもがいる場合は家族全員で参加する記念イベントとして、子どもがいない場合は二人だけの特別な時間として。10年前とは違う誓いの言葉には、経験に裏打ちされた重みがあります。
25年目の銀婚式では、子どもたちが企画するサプライズパーティーが定番になりつつあります。「お父さんとお母さんの結婚25周年を祝う会」と題して、親族や友人を集めてのパーティー。結婚式の時の写真や動画を見ながら、25年の歩みを振り返る時間は、笑いと涙に包まれます。
50年目の金婚式は、まさに人生の集大成として盛大に祝われます。ウェディングドレスとタキシードを再び着用し、結婚式のような形式で行うカップルも。50年前には想像もできなかった子どもや孫に囲まれて、「長生きして良かった」と涙を流す姿は、見ている者の心も温かくします。
毎年の記念日を大切にする習慣
特別な節目の年だけでなく、毎年の結婚記念日を大切にすることで、夫婦の絆はより強くなります。
記念日デートを定番化することで、積み重ねの実感が得られます。毎年同じレストランで食事をする、同じ場所で写真を撮る、同じホテルに泊まるなど、「恒例行事」があることで、継続の喜びを感じられます。
プレゼント交換も、その年の名称にちなんだものにすると面白みが増します。1年目なら手紙やノート、3年目なら革小物、5年目なら木製品といった具合に。高価である必要はなく、心のこもったものであることが大切。予算を決めて、お互いに選ぶ過程も楽しみの一つです。
記録を残す習慣も大切です。毎年の記念日に写真を撮り、アルバムにまとめていくことで、年月の経過と変化が視覚的に分かります。同じポーズ、同じ場所で撮影を続けているカップルの写真を見ると、髪の色は変わり、顔にはしわが増えても、寄り添う姿勢や見つめ合う眼差しは変わらないことに気づきます。それこそが、本当の愛の証なのかもしれません。
バウリニューアルという新しい文化
誓いを更新する意味
バウリニューアル(Vow Renewal)は、結婚の誓いを更新するセレモニーとして、日本でも注目されています。欧米では一般的な文化ですが、日本独自の解釈も加わり、新しい形の記念日の過ごし方として定着しつつあります。
バウリニューアルの魅力は、結婚式とは違う深みがあることです。「あなたを幸せにします」という未来への約束から、「あなたといて幸せでした」という過去への感謝、そして「これからも一緒に歩んでいきたい」という現在の想いへ。時制が変わることで、言葉の重みも変わります。共に過ごした年月があるからこそ言える言葉、経験したからこそ分かる感謝が、そこにはあります。
形式にとらわれず、二人らしいスタイルで行えるのも魅力です。盛大なパーティーでも、二人だけの静かなセレモニーでも、家族だけのアットホームな会でも。大切なのは、お互いへの想いを改めて確認し、言葉にすることです。
世代を超えて受け継がれる愛の形
結婚記念日を大切にする文化は、次の世代にも影響を与えます。両親が仲良く記念日を祝う姿を見て育った子どもは、結婚に対してポジティブなイメージを持つようになります。
Healing Forest Cafeでダイヤモンド婚式をお祝いされたご夫婦のご家族が、お2人以上に幸せそうなのがとても印象的でした。
60年という時間の中で、戦争、高度成長、バブル崩壊、震災など、様々な時代を乗り越えてきたお二人。
その姿は、「どんな困難も二人でなら乗り越えられる」という希望を、若い世代に与えてくれます。
家族の伝統として、結婚記念日の祝い方が受け継がれることもあります。「うちの家族は、必ず結婚記念日に家族全員で食事をする」「両親の結婚記念日には、子どもたちがケーキを焼く」といった祝い方が、家族の絆を強くし、愛情表現の方法を自然に学ぶ機会となります。
まとめ:一年一年を積み重ねる幸せ
結婚記念日は、単なる「記念日」ではありません。それは、二人が共に歩んできた道のりを振り返り、これから先も一緒にいようねと再確認できる日でもあるのです。
紙婚式から始まり、少しずつ強く、価値のある素材へと変化していく名称は、まさに夫婦関係の成長を表しています。紙のように真っ白で繊細だった関係が、木のように根を張り、鉄のように強くなり、銀や金のように輝き、そしてダイヤモンドのように永遠の輝きを放つ。この変化は、時間の経過だけでなく、二人の努力と愛情の結果なのです。
Healing Forest Cafeでダイヤモンド婚式を祝われたご夫婦の姿は、まさにその証明でした。60年という長い時間を共に過ごし、今も手を取り合って歩く姿に、本物の愛の形を見ました。
Healing Forest Gardenは、結婚式だけでなく、その後の記念日も大切にしたいと考えています。結婚式を挙げた場所で、5年後、10年後、25年後、そして願わくば50年後、60年後も、お二人の幸せな姿を見守らせていただければ、これ以上の喜びはありません。
結婚は、ゴールではなくスタート。そして、毎年の記念日は、その道のりです。これからも、一年一年を大切に積み重ねて、あなたたちだけの素晴らしい物語を紡いでいってください。その物語の舞台の一つとして、Healing Forest Gardenがあり続けられるようこれからもたくさんの人を幸せにしていきます。
